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編集部 | フェイスリフト(しわやたるみの改善)の作用を求めて美容クリニックを訪れる人は、年々増えていると聞きます。青山セレスクニックにおいてもその治療は多く行われていますが、どのような方が、どのような施術を受けているのでしょうか。 |
柴田 | おっしゃる通り、当院に来られる方の多くが肌のしわやたるみの悩みを相談され、フェイスリフトを希望されます。フェイスリフトも患者様の状態によって、切るフェイスリフト、糸を用いたもの、レーザーなど種類がありますが、その中でも新しいのが「ウルセラ治療」というものです。 |
編集部 | ウルセラ治療がどのようなものであるか教えてください。 |
柴田 | ウルセラ治療は、超音波を用いて肌の引き締めを図る機器治療ですが、従来のものとは決定的な違いがあります。それは、SMASと呼ばれる肌の深いところにある筋膜を引き上げられるという点です。フェイスリフトにおいて、作用を出すためにはSMASへのアプローチが不可欠で、これまでは外科的手術を伴う切るフェイスリフトでのみ可能でした。しかし、ウルセラ治療では、高度に調整された超音波を肌深くにあるSMASに届かせることで、切るフェイスリフトと同様のアプローチを実現しました。 |
柴田 | 以下に、当院におけるウルセラ治療におけるポイントをまとめています。 |
出力を上げる分強く感じるため、マスク麻酔を使用します。ウトウトと居眠りをしている間に、痛みを感じることなく治療をお受けいただけます。 |
作用をしっかり感じていただけるように出力を調整しています。当院のウルセラ治療では、1年~1年半作用が持続します。 |
作用を出すためには、出力と同じくらいショット数も重要です。ショット数が多ければしっかりと組織が変性し、作用が現れます。 |
たるみの原因となる表在筋膜まで超音波を届けることができるのはウルセラ治療だけだといわれています。そのため、充分な引き上げを行うことができ、フェイスリフトに近い作用が期待できます。 |
照射の方向や深さも非常に重要です。患者様の状態にあわせて照射を行います。 |
編集部 | 今では美容医療に限らず、美を追究することやそれに対する取り組みが一般化していて、様々な方法が世に出ています。とくに、顔のしわやたるみ取りに関しては、エステや自宅で扱える美顔器なども最近では人気が出ていますが、ウルセラ治療とそれらと比べた場合の違いを教えていただけますか。 |
柴田 | 昔と比べて美容整形に対するハードルは下がっていますが、美容エステが多く増えたことはその一因だということができるでしょう。美容エステでは、肌のしわやたるみ取りが人気のあるメニューとして並んでいますが、当院のような美容医院と比べると明確な違いがあります。シンプルな話ですが、医師資格を持っている人間がいるかどうかということです。これによって生じる違いは主に二つあります。一つ目は、医師資格者のいないエステでは、強度のある手段を選ぶことができず、作用をはっきり感じることが望めないということです。それに比べて美容医院では、強度のあるものを提供することで、治療において高い作用を望むことができます。二つ目はトラブルがあった際の対処です。例えば美容医院である当院では、もちろん安全には万全を期していますが、トラブルは期せずして起こることがありますし、何より起こるものだと想定した体制作りが不可欠です。万が一、トラブルが起こった場合は、医師であるわたしをはじめ、資格をもつスタッフが対処をいたします。エステの場合、そういった体制を整えていないところがあるかもしれません。 |
日常的に自宅で小顔を作ったり、しわが取れたりするという美顔器が各種の電機メーカーから販売されています。手軽さにおいて優れていますし、自分一人で行えるということからプライバシーを守れるというメリットもあるでしょう。ただ、やはり「一般消費者」が扱うことを想定したものなので、作用の点において必ずしも高いものであるとは言えません。また、中には肌に摩擦を繰り返し加わるものもあり、その過剰な刺激がかえってしわやたるみを助長させる原因となることもあります。 |
編集部 | エステや美顔器との違いがよくわかりました。それでは、青山セレスクリニックで行っている、他のしわやたるみ取りの施術との違いについてもお聞かせください。 |
柴田 | 当院で扱っている他のフェイスリフトとしては主に、メスを用いる「切るフェイスリフト」と特殊な糸を用いた「スレッドリフト」があります。 切るフェイスリフトは昔からある一般的な方法で、耳の付け根から切開して肌の中から組織を引き上げます。引き上げにおいては、高い作用が期待できるでしょう。ただ、外科的手術を用いるのでダウンタイムが長く、大きく切ること自体に抵抗感を覚える方もいらっしゃいます。 「スレッドリフト」は、コグという棘のついた糸(スレッド)をこめかみから入れていき、それを組織に引っかけて引っ張り上げるというものです。肌の下に糸を入れるために少し切開しますが、切るフェイスリフトに比べると範囲としてはとても小さいため、気軽に受けていただくことが可能です。切るフェイスリフトに比べると持続期間がやや短いですが、新しい糸の開発が活発なので、いずれそういったデメリットも克服されるかもしれません。 |
柴田 | エステや自宅で行えるものなど種類はたくさんありますが、やはり作用の高さにおいては医師のいる美容クリニックに優れているところがあると思います。当院ではウルセラ治療だけではなく、切るフェイスリフトや糸を用いたスレッドリフトなど多くの施術メニューを揃えています。それぞれ作用や持続期間、ダウンタイムが異なるため、ライフスタイルに合わせて適した治療方法をご提案しております。 |