医師が解説 しこりになりにくい豊胸術とは

01.胸部にまつわる悩み

編集部 胸部は、そのサイズや形によって、顔と同じくらい女性にコンプレックスを抱かせやすい部位だとも言われています。青山セレスクリニックでは、これまで多くの胸に関する悩みを解決してきているということですが、どのような悩みで来院される方がいるのでしょうか。
柴田 胸に関する美容医療は一般的には「豊胸」と言われますが、その内容は単純にサイズアップを図って胸を大きく見せるだけではありません。左右の形を整えたり、バストトップを脱色したり、中にはサイズダウンを望まれる方もいます。以下は来院される方の悩みの一例です。

― バストのボリューム ―

小さいことだけではなく、大きすぎることにコンプレックスを抱く人もいます。また、左右でサイズが大きく異なる人もいます。

― バストが垂れている ―

顔のしわやたるみと同じように、加齢とともにバストも徐々に下垂していきます。

― バストが離れている ―

両方のバストが外側を向いていたり、もしくは片側だけが外側を向いていたりするなど状態は様々です。

― バストトップ(乳頭)の悩み ―

色が黒ずんでいる、先端が陥没している、など同性にも相談しにくいことは多いです。

02.画期的な新素材のゲル

編集部 皆さん様々な悩みをお持ちなのですね。その中でバストのボリュームを出す、形を整えることに着目した場合に、ゲル注入の施術があると伺いました。それはどういったものなのでしょうか。
柴田 はい。新素材のゲルは豊胸術に用いる注射材の新素材で、従来のものと比べて様々な特徴を持っています。

― 98%が水分 ―

98%が水分でできているため、しこりやアレルギー反応が起きにくいと言われています。このゲルに関わらず、注射剤を胸に注入することで乳癌検診(マンモグラフィー)の受診に制限がかけられるという説が広まっているようですが、結論からしてそのようなことはありません。胸に注射剤を入れていても乳癌検診を受けることはできますし(豊胸治療を受けたことを、検査を担当する医師に伝えることをおすすめします)、注射剤の存在によって乳癌が発見しづらくなるということも、可能性としては低いです。

― 自然な仕上がり ―

従来のヒアルロン酸では、注入後に多少固くなることがありました。新素材のゲルではそういったことは起こりにくく、実際の胸と同じような柔らかさで仕上がりも自然です。

03.他の施術との違い

編集部 従来の他の施術と比べてどのように違うのかをお話しいただけますか。
柴田 はい。いくつか先の説明と重複する部分もありますがお話しいたします。

― シリコンバッグ ―

シリコンバッグは、一度にある程度のボリュームアップができ、そのボリュームが長いあいだ持続するという点は魅力的だと思います。しかし、ダウンタイムが大きくかかるため日常生活に制限が出てしまう、異物がずっと残る、拘縮するケースがあります。

― ヒアルロン酸 ―

豊胸術において一般的な方法です。ダウンタイムがほとんどなく、日常生活の制限なく受けていただくことができます。ただし、新素材のゲルに比べると作用の持続期間が短く、触ったときに感触が硬くなることもあります。また、部分的にしこりが残る可能性もあります。

― 脂肪注入 ―

自分自身の脂肪を他の部位から持ってきて、それを胸に注入する方法です。脂肪を取ることで胸は大きくなり、吸引した部分は痩せることができるので一石二鳥とも言えます。脂肪の定着率は、技術の進歩により向上していますが、注入した量の約60%の定着率です。その方法上、そもそも持ってくる脂肪が少なく、痩せている方には向いていない治療です。胸を大きくするための充分な脂肪が確保できないと、ボリュームを出すことができません。

04.最後に

柴田 新素材のゲルは、本来の胸と同じような柔らかさのため、とても自然で持続期間も長いです。治療時間も20分くらいで、治療後はすぐお帰りいただけます。従来の胸の治療にもメリットやデメリットがありますが、この施術をする際もしっかりカウンセリングをさせていただきます。少しでも不安な点や疑問点があればご相談ください。

まとめ

  • アレルギー反応が起こりにくいとされる
  • しこりになりにくく、仕上がりも柔らかく自然
  • ヒアルロン酸注入よりも持続期間が長いとされている