切らずに行える二重整形
医師に聞く「埋没法」について

01.まぶたを切らない「埋没法」

編集部 二重整形は、美容整形の代名詞ともいわれるほど人気の高い施術です。その施術法はいくつかありますが、「埋没法」は人気が高く、多く行われている一つだといわれています。では、どのような施術なのでしょうか。
矢沢 二重整形にはいくつか種類がありますが、外科的な手術で大別すると「切開法」と「埋没法」があります。切開法にも「全切開」と「部分切開」とまた種類が分かれていますが、共通するのは、ある程度の幅を切り開くということです。それに対して「埋没法」は、瞼に糸を通すことで瞼の皮膚を折り込み、人工的に二重をつくり出そうとするものです。
編集部 切開法と比べると、切らない方法ということでしょうか。メリットとデメリットについてもお話頂けますか。
― メリット ―
矢沢 糸を通すために針を使いますが、切開法に比べたら切る範囲は非常に小さくて済みます。それによって、切開法と比べた場合にいくつかのメリットがあります。まず、ダウンタイムが短くて済むという点です。腫れることはありますが、傷自体が針穴程度なので回復は早いです。また、傷跡もほとんど残りません。手術自体も短く、30分以内に終わります。局所麻酔を使いますので、施術中に痛みは感じることはありません。 また、切開法との大きな違いとして、術後の変更が利きやすいという点が挙げられます。切開法は一度切ってしまうと、元に戻すことや二重の幅を大幅に変更することは難しいのですが、埋没法は糸で瞼を縫い付けている状態なので、糸を抜くことで元の瞼に戻すこともできますし、幅の変更も可能です。
― デメリット ―
矢沢 デメリットや、気を付けるべき点ももちろんあります。 デメリットは、あくまで糸で縫い付けている状態なので、二重が一重に戻ってしまう可能性があるということです。また、埋没法だけでは脂肪の厚みを取り除くことはできません。他には、目元のたるみの改善目的で埋没法を行うこともありますが、一時的に引き上げる効果はありますが、時間とともにまた下がってきます。 稀なケースとしては、術後しばらくして瞼が腫れたり、目がごろごろしてくる、皮膚側にふくらみが残る、ということがあります。技術のある医師であればトラブルは少ないですが、100%防げるものではありません。大事なのは、治療後にもし何かあった場合は、アフターケアをしっかり行うことです。埋没法に限ったことではありませんが、確かな技術と知識はもちろん、アフターケアをしっかりする医師の施術を受けるべきです。

02.施術までの流れ 痛み・腫れについて

編集部 埋没法を実際に受けようとする場合の、施術までの流れを教えていただけますか。また、施術に痛みやそのあとの腫れはあるのでしょうか。
― 施術までの流れ ―
矢沢 まず埋没法の仕組み、ご希望の二重の確認、適応の有無、術後のダウンタイム、アフターケア、注意点などについて診察の際に患者様にご説明します。そのあと看護師から、料金や保証の説明、術後ケアの再確認があります。当日の治療をご希望であれば、手術前に二重のデザインを確認し、実際の手術へと移ります。アフターケアは、手術後1ヶ月での検診があります。問題がない場合はそのまま経過を見ていただいています。
― 腫れ・痛み ―
矢沢 術後は基本的に痛みはほとんどありませんが、埋没糸による若干の違和感が出ることはあります。目立つ腫れは通常3~4日です。内出血があった場合は赤いアザが生じることもありますが、1週間程度でほぼ目立たなくなります。
― 設備環境 ―
編集部 クリニック自体の設備や環境はいかがでしょうか。
矢沢 待合室は半個室となっており、診察室や手術室に関しても、なるべく他の患者様同士が会うことのないような、動線に配慮したレイアウトになっております。

03.マイクロ脱脂との併用

矢沢 先ほど申し上げたように、埋没法は切開法と違って糸を通すのみですので、瞼の余分な脂肪を除去することはできません。しかし、瞼の脂肪が多いと、その脂肪が邪魔になって二重のラインをきれいに出せないことがあります。そこで、埋没法にマイクロ脱脂法を併用することをおすすめする場合があります。マイクロ脱脂とは、2ミリ程度の切開から脂肪の一部を取り除くというものです。脂肪が減ることによって二重のラインがくっきりするとともに、厚みがなくなるので二重が取れにくくなります。 ダウンタイムは埋没法だけの場合に比べて少し伸びる程度ですが、切開した部分は糸で縫い合わせますので、数日後に抜糸が必要です。また、たるみが強い場合や眼瞼下垂がある場合には、切開法や眼瞼下垂手術などその他の方法をご提案することもあります。

― 最後に ―

矢沢 切開法には、全切開の他にも部分切開・目頭切開・目尻切開・タレ目形成・目の上のたるみ取り・眉下切開・目の下のたるみ取り・眼瞼下垂・結膜脱脂などがあります。皮膚科の要素が強い治療や、手術的な治療まで、幅広い選択肢がありますので、患者様と医師との間で術後のダウンタイムも含めて慎重に選択肢を判断していくことが大切です。

まとめ

  • 埋没法は、糸を使って瞼を引き上げる二重整形の手法です
  • 切開法と比べるとダウンタイムは短くて済みます
  • 目は失敗が許されない大切な身体の一部です。信頼できるクリニックで治療を受けましょう