失敗したくない方必見! 豊胸の種類と失敗例について医師が語る

01.豊胸術について

編集部 酒井院長のもとには、さまざまなバストの悩みを抱えた女性たちが診察を受けに来られるとお聞きしました。みなさんどのような悩みをお持ちなのかお聞かせください。
酒井 女性にとってバストは、象徴とも言うべきパーツの1つですから、悩みやこだわりは多岐に渡ります。

決して豊かなバストばかりが望まれるわけではなく、形の良さや左右のバランス、触ったときの胸の張りなど、1人1人ご希望のバストは違います。

そして豊胸術をご希望される方は、年齢の若い方だけではありません。加齢による形の変化に戸惑いを覚えた方、乳がんの治療後にバストの再建を望まれている方、授乳後のバストのカタチ崩れが気になる方など、本当にお悩みはさまざまですね。

02.種類について

編集部 豊胸治療はどのような方法があるのか、お聞かせください。
酒井 大きく分けて、豊胸治療には3つの方法があります。 1つ目は、ヒアルロン酸による治療、2つ目は脂肪移植、そして3つ目は人工乳腺(ソフトコヒーシブ・シリコン・プロテーゼ)による治療です。

もちろん施術は豊胸に限らず、乳房を吊り上げて垂れ下がったバストのカタチを整える「乳房吊り上げ術」や再建手術などもあり、お1人お1人のバストの状態やご希望によって治療方針を決めていきます。

いくつもある施術方法の中でも、脂肪注入による豊胸術(酒井法)は、近年実績やテクニックが飛躍的に向上・発展した方法です。

以前の方法では、生着率が低い(一時的な膨らみに終わる、ほとんど吸収されて残らない)・しこり(嚢腫)ができる・石灰化の可能性がある・脂肪が溶けてしまうなどの合併症が報告されていましたので、脂肪移植法は決して安定している施術とは言い切れない時期もありました。

現在はさまざまな改良がなされて、世界的に見ても発達した豊胸手術の1つになったと言えるでしょう。

正確な方法で治療すれば、脂肪移植法は合併症を招く可能性も低いですし、何より治療後の感触が本来の乳房に近いところも魅力の1つです。

03.注意すべきこと

編集部 酒井院長はこれまで、数々の脂肪移植による豊胸術(酒井法)をされてきたと思いますが、良い結果を得るために注意すべき大切なことをお聞かせいただけますでしょうか。
酒井 脂肪移植による豊胸術において、良い結果を得るためには「脂肪を丁寧に扱うこと」「ごく少量ずつ、多層分割注入すること」が重要なポイントとなります。

その他にも、吸引カニューレ(吸引する際体内に挿入する管)の太さ・吸引圧・採取した細胞の良し悪しを見極める・注入部位の選択、注入法、術後のケアなど、実に多くの重要点があります。場合によっては、脂肪幹細胞やコンデンスリッチ脂肪移植を併用しながら進めていくこともあります。

私の脂肪移植による豊胸術(酒井法)の大きな特徴は、生着率が高く、患者様がしこりを自覚したことがないという点です。当然のことながら、感染や脂肪融解は一例もございません。当院では、患者様の安心感をより高めるために超音波検査機による術後の精密検査も可能になっております。

04.豊胸術(プロテーゼ)について

編集部 次に人工乳腺(ソフトコヒーシブ・シリコン・プロテーゼ)豊胸術について、詳しくお聞かせ願います。
酒井 世界中にはさまざまなプロテーゼがありますが、当院では、私が品質が高いと判断したバッグを使用しています。

扱っている3社のバッグ全てにジェルタイプのソフトコヒーシブシリコン(粘性の高いシリコンジェル)が入っています。お菓子のグミが入っているようなイメージですね。

万が一バッグが破損するようなことがあっても、内容物が組織の中に入り込まないという点が魅力です。
編集部 酒井院長、最後にヒアルロン酸注入による豊胸術について、詳しく教えていただけますでしょうか。
酒井 ヒアルロン酸注入による豊胸術は、一時的な効果を望む方に適している施術です。豊胸術で使用するヒアルロン酸は、乳房用に開発されたものなので、長持ちするという特徴があります。

もちろんご希望に応じて注入量は調整できますが、一度に大量注入すると硬さが目立ってしまうことがあるため注意が必要です。

1回の施術で片胸に40cc〜100cc以内(0.5〜1カップ程度)程度のヒアルロン酸注入をオススメしており、それ以上の注入は時期をずらしながら行うことで、柔らかさを保つことができます。

05.失敗例

編集部 豊胸手術を受ける際には、起こりうるリスクを知っておいた上で、慎重に受けるかどうかを決めるべきだということですが、豊胸手術でよくある失敗例をお聞かせください。
酒井 豊胸手術の種類によって起こりうるリスクも違ってきますので、ヒアルロン酸注入・脂肪注入・インプラント(シリコンバッグ)のそれぞれのリスクについてご説明していきます。まずヒアルロン酸注入による豊胸手術の場合には、しこりが残る・感染・繰り返すと硬くなるというリスクがあります。

ヒアルロン酸が溶けきらないうちに、繰り返し施術を行うと、高確率で硬くなり胸のカタチがいびつになってしまうという症状が起こります。ですから、長期的な豊胸をヒアルロン酸で行うのは、オススメできません。

次に脂肪注入による豊胸でも、しこり・感染などのリスクはあります。またリスクではないですが、痩せ体型で十分な量の脂肪を採取することができない場合は、十分な量の脂肪を注入することができないので、豊胸効果には限界があります。

最後にシリコンバッグによる豊胸手術では、感染・ごく稀に破損が起きる・硬くなる・カタチが崩れてしまう・痛みが続く・皮膚が波を打ったように見える・二段胸になる・位置がずれてしまうなどのリスクがあります。

豊胸手術をお考えの方は、豊胸手術のリスクを十分に確認した上で、信頼できる医師と共に自分に合った手術法を検討されることをオススメします。

06.豊胸手術のポイントとは

編集部 豊胸手術を受ける上でのポイントがあれば、お聞かせください。
酒井 最も重要なことは、可能性のあるリスクとその原因を正しく理解することです。理解することができれば、自然とリスクを回避できる可能性も高まると思っております。また、手術後のアフターケアも大切です。

術後にバストが動いてしまいますと、定着不足になってしまう可能性があるので、乳房を締め付けすぎず、そして緩めすぎないように、専用の下着やスポーツブラでしっかりと固定していただきたいです。

当院では豊胸手術だけではなく、アフターケアに力を入れておりまして、術後の正しいケアこそが成功か失敗かを分ける大きなポイントになるものと捉えています。
術後1週間の間に2回診察をさせていただき、乳房の状態や定着不足を起こさないようにする固定の仕方などをアドバイスしております。

07.脂肪移植による豊胸術

編集部 酒井院長が第38回日本美容外科学会総会で発表された、脂肪移植による豊胸術について詳しくお聞かせください。
酒井 さまざまな術式がある中で、当院では「脂肪移植法豊胸術」に注目しています。なぜなら「しこりのリスク」「脂肪定着率」「サイズアップ」などにおいて、多くの先生方から評価をいただけるほど、良い結果を出しているからです。

脂肪移植法はとても自然な仕上がりになることが魅力です。
一時的な効果しか期待できないヒアルロン酸注入、硬さが残ったりカタチが崩れたりするリスクがあるシリコンバッグによる豊胸術と比較すると、脂肪移植法はご自身の脂肪を利用するため、とても自然な仕上がりになります。

バストの状態によって脂肪の生着率には個人差がありますが、当院の実績では約50~70%の脂肪がしっかりと生着しています。「脂肪移植法には、より大きなサイズアップ効果を期待できないのでは?」とおっしゃる患者様も中にはいらっしゃいますが、決してそのようなことはありません。

現在当院では、1回の施術につき最大で片胸325ccの脂肪注入を可能としており、ご希望次第では追加施術によりさらにサイズアップしていくことが可能です。

08.最後に

編集部 豊胸手術を受ける上でのポイントがあれば、お聞かせください。
酒井 豊胸手術をお考えの方は、これからご紹介する2つのポイントを慎重に確認することをオススメいたします。

1つ目のポイントは、「施術方法」です。ヒアルロン酸・インプラント(シリコンバッグ)・脂肪移植の3つの手術法には、それぞれメリットとデメリットがあるので、それらを理解した上で自分に合う方法を医師と一緒に見極めていくことが大切です。

手軽に一時的バストアップ効果をお望みであれば「ヒアルロン酸注入」、確実なサイズアップを望むのなら「インプラント(シリコンバッグ)」、自然な仕上がりを重視するのなら「脂肪移植(注入)」というイメージがありますが、お一人お一人のバストの状態やご希望は異なりますので、医師の説明を十分に理解した上でどのように治療を進めるべきか判断していきましょう。

2つ目のポイントは、信頼できる医師選びです。 先ほどご紹介したヒアルロン酸注入、インプラント(シリコンバッグ)、脂肪移植(注入)で、より多くの経験数を持つ医師に相談することオススメします。もちろん、クリニック選びに困ったらぜひ当院にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。