元に戻りにくい切開法 施術のポイントとは?

01.二重整形の種類について

編集部 二重整形にはどんな種類があるのでしょうか。
酒井 方法としては切開法と埋没法の2種類ですね。切開法は埋没法で得られなかった完成度の高い二重を実現でき、皮膚を切除したり眼輪筋を切除してまぶたのしわやたるみを取ることもできます。切開法は埋没法では満足できなかったという方には特におすすめです。 次に埋没法ですが、この方法の最大のメリットは切開をしないですむことですね。手段としては切開をせずに糸を皮膚に埋没させて二重を実現します。 切開しない分、切開法に比べてリスクが低い方法と言えるでしょう。切開法と埋没法はどちらも同じ二重整形ではあっても、治療方法や特徴は全く異なりますから、患者さんの希望に合わせてどちらか選択することになりますね。

02.切開法のポイント

編集部 では切開法についてお伺いします。まずこの方法のポイントは何なのでしょうか。
酒井 はい、まずまぶたの緩みを矯正する場合は、二重まぶたの線上で余剰皮膚を取るばかりではなく、時にはアイリフト(眉下皮フ切除)やブロウリフト(眉上皮フ切除)を行った方がいいという点ですね。それと眼窩内脂肪は必要最低限の除去に留めること。切除しすぎると後年の落ち窪みが目立ちます。 厚ぼったい感じのまぶたの場合は、脂肪を除去するよりも瞼板前組織を切除することを目指すことですね。また、基本的には控えめな方が仕上がりは良くなるというのもポイントですし、形成外科的特殊縫合技術が命の手術であるため、日本形成外科学会 形成外科専門医に任せることです。 これは私達医師が重んじるポイントですから、患者さんからすれば関係ないと思うかもしれません。ただ、これだけ医師にとって重要なポイントがある以上、患者さんには信頼できる医師に治療を受けてほしい。つまり、二重整形において医師選びがとても大切だということを知ってほしいと思いますね。

03.切開法の施術の流れ

編集部 次に、切開法の手術の流れをお願いします。
酒井 はい、まずはデザインを行います。 二重まぶたの巾や位置は、患者さんの希望を考慮して医師のデザインによって決まります。 また、上まぶたの垂れ込み具合としてまつ毛の際でまつ毛に覆いかぶさるような垂れが確認できる場合は、少量の皮膚切除をデザインします。この皮膚切除は、日本人にとって美しい二重を再現する上で実は重要なポイントです。

次に皮膚切開を行います。デザインした切開予定ラインを元に、丁寧に切開し、切開した部分を切り取ります。ちなみに、今回お見せした図は皮膚切除量が少ない場合として考えてください。

次に皮下切除、瞼板前組織の切除を行います。 厚ぼったいまぶたの方やくっきりとした二重を希望する方は、瞼板前の眼輪筋や軟部組織や瞼板前組織も切除します。また、元々薄いまぶたの方や柔らかい二重を希望する方は、瞼板前組織の切除を控えます。

瞼板前の眼輪筋を切除します。場合によって眼窩内脂肪をわずかに切除したり、ROOF(隔膜前脂肪)を薄くしたりすることもあります。 瞼板前組織、眼輪筋の一部を切除します。これも場合によって眼窩内脂肪の一部、またはROOFの一部を切除することがあります。この場合は眼窩内出血に注意が必要で、止血をよく行います。

最後に、形成外科的特殊縫合による縫合を行います。縫合は二重まぶたの自然さに繋がりますから、きちんと縫合が行えるよう顕微鏡やルーペの使用が望ましいですね

04.ダウンタイムやアフターフォローについて

編集部 実際の手術時間と、アフターフォローを含めた術後の流れについてお聞かせください。
酒井 手術時間はデザインの時間を含めてトータル90分ほどで終わります。術後は1週間ほどで抜糸。2週間ほどで内出血の色やおおまかな腫れが引いていきます。全体的に落ち着くと感じられるまでは1~2ヶ月くらいかかります。目を閉じた時も含めて完全に自然な状態になるまでは、およそ6ヶ月かかることもありますね。 次にアフターフォローについてです。術後1時間ほどは冷やす必要がありますが、その後は帰宅していただくことができます。手術翌日から洗顔も洗髪も可能になりますが、洗顔後には処方した消毒液などによる傷の処置が必要です。その後の流れとしては1週間後に抜糸、1~2ヶ月後に状態観察、6ヶ月後にデザインチェックを行います。 大きめの腫れた感じの二重の状態が続きますが、これは落ち着くのを待つしかありません。あわてずにお待ちいただくしかないですが、何か不安なことがあればいつでもご相談、ご来院ください。それと、抜糸後であればお化粧やコンタクトレンズの使用も可能です。

05.メリット・デメリット

編集部 切開法について色々お伺いしましたが、この方法のメリットとデメリットをお伺いさせてください。
酒井 利点は埋没法のように、元に戻ってしまうことが少ない点ですね。また、緩んだまぶたや厚ぼったいまぶたにも対応できる幅広さ、さらには挙筋短縮法や目頭切開などの施術を同時に行うことで、目を大きく変化させたりパッチリ感を再現しやすいのも利点ですね。 一方欠点としては、修正が難しいことです。デザインが落ち着いた頃になれば、「もっと大きくしたい」という要望にお応えは可能です。しかし逆のパターン、つまり「小さくしたい」という要望にお応えすることはなかなか難しくなります。 また、落ち着くまでにも時間がかかりますから、もっと大きくする修正はできるといっても短期間で簡単にできるわけではありません。切開法が必要な分、仕上がりも良く様々なタイプの二重を再現できる。しかし切開をしている以上、修正しようと思うとそれは難しくなってしまうんです。

06.最後に

編集部 では再度切開法のまとめとして手術の詳細、それとよろしければ費用についてお願いします。
酒井 はい。手術の詳細をまとめると、手術時間はおよそ90分。通院については翌日に傷をチェックして1週間後に抜糸。1~2ヶ月後に状態の観察をして、3ヶ月後にデザインチェックを行います。患者さんが術後で最も気にする腫れですが、これは術後2週間ほどでおおまかな腫れは引いていきます。ただ、落ち着くまでは3~6ヶ月かかりますし、傷の赤みが完全に取れるには6ヶ月以上かかります。 術前にはカウンセリングを行いますが、カウンセリング当日の治療は基本的に不可。ただし、感染症の血液検査結果があれば可能です。麻酔を使用しますが局所麻酔で手術可能ですし、入院は必要ありません。 二重整形をご検討の方は、お気軽にご相談ください。