美容外科の修正を中心とする医師が解説!
豊胸術後の失敗(トラブル)と原因について

01.海外からも豊胸の修正手術を受けに来る患者様がいる現実

編集部 修正手術を得意とされているタウン形成クリニックのもとには豊胸で失敗された方も数多く訪れると伺っていますが、いかがでしょうか。
石原 はい。当院には国内はもちろん海外の美容外科で豊胸を受けられたあとに変形、後遺症、被膜拘縮などの問題を抱えて相談に来る方たちも多くいらっしゃいます。全体の二割の患者様は海外(アメリカ、中国、ロシア、韓国、ブラジルなど)から来られています。わたし自身が国際学会でも豊胸について多く発表してきたこと、また日本美容外科学会および日本形成外科学会の認定専門医を揃えている当院の豊胸に関する技術の情報を聞いて、海外の先生方から直接相談をいただいたり、患者様自ら問い合わせていただいたりして来院されています。

※被膜拘縮とは 豊胸術(シリコンバッグ挿入)を受けた後、シリコンバッグを包むように体が薄い膜(被膜)を作ります。 この被膜が縮んでくると、バッグを締め付けて変形したり硬くなったりします。 この状態を被膜拘縮と呼びます。

02.豊胸術後のトラブル例とその原因

石原 ここでは豊胸手術の代表的なトラブル例とその原因を紹介させていただきます。二重手術と同じように当院ではどの症状でも修正の手術を行うことが可能です。

― 被膜拘縮(ひまくこうしゅく)(別名:カプセル拘縮) ―

石原 シリコンバッグ周囲に固い膜ができた状態です。触れた時に硬かったり、見た目が不自然だったりします。剥離(スペース作り)が不充分だったことが原因として考えられますが、出血や感染などからも被膜拘縮を引き起こします。また手術に問題がなくても原因不明で起きてしまうこともあります。

― シリコンバッグの位置がおかしい ―

石原 シリコンバッグが本来の乳腺の中心とずれた状態です。例えばシリコンが過度に上方に位置してしまうと乳頭部分が下にずれてしまい、不自然な形に見えるというものです。シリコンバッグを入れるための剥離が充分でないと起きることがあります。また被膜拘縮と同時に起きることも多い症状です。

― サイズが合っていない ―

石原 シリコンバッグのサイズが身体のバランスに合っていない状態です。小さ過ぎるよりも大き過ぎる方が見た目や感触において不自然さが目立つでしょう。希望のサイズについて医師と患者が手術を受ける前に充分に説明や合意が行われなかったことで起こりがちです。大切なのは医師とのコミュニケーションであるということの典型例と言えるでしょう。

― シリコンバッグの破損・漏出 ―

石原 シリコンバッグが破損、漏出してしまう状態です。シリコンバッグ自体の品質が悪いことや、手術中の誤った操作もしくは術後に予想外の衝撃を受けたことなどが原因で起こります。しかし現在一般的に利用されているコヒーシブシリコンでは仮に破損しても中身はほとんど漏出しません。

― 感染 ―

石原 豊胸手術後の早い時期に感染が起こった場合には手術中のミスがあったのかもしれません。また術後数ヶ月もしくは数年が経過してから皮膚の上の小さな傷や乳頭の先から細菌が逆行性に入り込み、感染が起きることもあります。感染が被膜拘縮を引き起こすこともあります。

― 感覚麻痺 ―

石原 手術中に行われた剥離の影響で、乳頭付近の感覚が術後に鈍くなることがあります。そのほとんどは数ヶ月以内で自然に回復を見せますが、一年以上にわたり感覚が鈍かったり戻らなかったりした場合は神経自体がダメージを受けているかもしれません。

03.一からの手術よりも難しい修正手術

編集部 修正手術は一からの手術に比べて様々な点が異なると思います。どういった点に特徴がありますか。
石原 まず当然ですが、より高い技術が求められます。初めて手術を受ける方を執刀するのに対して、他の医師の手が加わった状態になるため、状態把握やそこからの修正プランを考える必要があることなどから美容外科自体の経験値を積んでいなければ、かなり困難なのではないでしょうか。わたし自身、形成外科医、美容外科医としての経験を長く積んできたからこそ今こうして手術を行えているなと感じることが多くあります。

04.「失敗してしまった・満足いかない結果になってしまった」と思っている方へ

石原 修正手術を希望されてくる患者様の多くが美容医療に対して不信感を抱いてしまっていいます。中には修正手術を何度も受けてそのたびに満足のいく結果を得られなかったという方もいます。そういった方は疑心暗鬼のような状態に陥っているため、かなり時間をかけたカウンセリングを必要とします。どういった姿になりたいか、これまでいかに悩まれてきたか、そういったことを全て聞き出して患者様の心を解きほぐし、信頼関係を築いてから手術に移る必要があるのです。
編集部 やはり他院で失敗した経験を持たれる方は心を閉ざしがちになってしまうのでしょうか。
石原 やはりコンプレックスや悩みを解消しようとした結果としてなおその悩みが深くなってしまったわけですから、その落胆は大きいはずです。絶望という言葉もオーバーではないと思います。そういった方々に対してわたしが申し上げたいことは、一人で悩まずに経験のある専門医に相談してほしいということです。諦める必要は決してありません。とくに豊胸手術で満足のいかない結果になってしまった方は胸というのが他の身体のパーツと違って隠れた部位なので、トラブルを抱えてもそのまま我慢して日常生活を送られている方も多いのです。けれど周囲に見えない部分だからと言ってその人の悩みが軽いはずがありません。二重や豊胸はもちろん、どの部位のトラブルや満足のいかない結果であったとしても諦めずに当院タウン形成外科クリニックを訪ねてみてください。

― 最後に ―

石原 当院は修正だけではなく、初めて美容外科を受ける方の手術ももちろんお受けしております。最も望ましいのはきちんとした技術を持った医師と出会い、そしてコミュニケーションをとり、満足した結果が得られる手術を初めから受けていただくことです。これから美容外科手術を受けたいと考えている方も是非一度タウン形成外科クリニックにご相談下さい。

まとめ

  • 豊胸に関して海外から来院される方が全体の2割いる
  • 他院での術後結果で悩んでいる方も諦めずに相談をするのがおすすめ
  • 一からの手術よりも難しい修正手術なので医師の選び方が大切