部分切開にはデメリットも? 切開法について解説

元に戻る可能性が少ない
二重を手にできる切開法

01.まぶたの仕組みについて

編集部 そもそも一重や二重はどんな仕組みになっているのでしょうか。
竹江 そうですね、二重の手術を理解していただくためには、まずまぶたの仕組みを知ることが大切です。 まぶたの位置にある瞼板という軟骨には眼瞼挙筋という筋肉が付着しているんですが、この眼瞼挙筋が瞼板を引き上げるというのが目を開くという行為なんです。目を開く、すなわち瞼板が引っ張られることでそこを覆う皮膚は相対的に下に垂れ下がりますから、黒目があまり見えていない状態になります。これが一重の仕組みですね。
竹江 一方。二重の場合は眼瞼挙筋が瞼板を引っ張って目を開かせる際、同時に眼瞼挙筋の枝が皮膚を引き込んでいくんです。そうなると折り重なりができるため、二重になるんです。 一重であっても二重であっても「眼瞼挙筋が瞼板を引き上げることで目が開く」というメカニズムは同じですから、違いは眼瞼挙筋に枝があるかどうかになります。 枝がなければ皮膚が垂れ下がって一重になり、枝があれば皮膚を引き込んで二重になります。つまり眼瞼挙筋の枝の代わりを作れば一重を二重にできるわけですから、二重の手術というのは眼瞼挙筋の枝の代わりを作ることにあります。

02.切開法と埋没法の違い

編集部 二重の手術の方法となる切開法と埋没法について、それぞれの簡単な説明をお願いします
竹江 はい、おっしゃるとおり二重の手術には切開法と埋没法の2つの方法があります。 切開法は名前のとおり切開が必要になります。まぶたを切開してまぶたの中で二重の仕組みを癒着させて作る、それが切開法ですね。 切開を行うことで元に戻る可能性がほぼないのがメリットですが、一方で切開を行わなければならないことがデメリットでもあります。つまり切開法は切開を行うということが患者様によってメリットにもデメリットにもなるんです。 次に埋没法ですが、イメージとしては切開法と全く逆の特徴を持った方法だと思ってください。埋没法は糸によって眼瞼挙筋の枝を作って二重にする方法です。切開を行わずに二重にできますから、その点で抵抗も少なく簡単に二重にできるのがメリットです。 しかし一方で、簡単に二重にできるために時間の経過とともに元に戻ってしまう可能性があります。つまり手軽に二重にできるのがメリットであり、手軽なために元に戻ってしまう可能性があるのがデメリットになります。

03.切開法について

編集部 では切開法について詳しくお伺いします。切開法の特徴や手術方法、それと手術における時間や注意点、よろしければ費用もお聞かせください。
竹江 特徴としては元に戻る可能性がほとんどないことですね。また、切開をすることで傷跡を心配される方が多いですが、傷はおよそ3ヶ月で二重のラインと同化しますから、最終的にはほとんど分からなくなります。切開法は腫れぼったい目の方や埋没法で満足できなかった方におすすめの方法です。 手術方法はまぶたを切開し、眼瞼挙筋の枝を内部で癒着させて作ります。大掛かりな手術ではないのですが、当院では内部処理をしっかりと行っているので、手術時間は幅の確認やデザインも含めて60分ほどかかります。 内部処理を行う際には目の解剖を熟知した医師でないと眼瞼挙筋を切ってしまう、もしくは内部処理が行えずに切開してもとれてしまうことがあり、方法はシンプルながらも手術には技術を要します。注意点としては術後1週間ほど強い腫れが出る可能性があること、それと抜糸が必要になることです。
編集部 次に術後に関してのことをお伺いします。アフターケアを含めた処置期間についてお願いします。
杉野 手術当日からの流れで言いますと、当日は術後の痛みの対処として痛み止めを処方します。まぶたの上に黒い糸がついた状態になりますが、オプションで透明の糸に変えることも可能です。 翌日、つまり術後1日目からシャワーを浴びても良いですが、この時点では入浴はお控えください。 術後ということで腫れが気になると思いますが、腫れのピークは1週間ほどとなり、その後は徐々に引いていきます。術後5日目に1度ご来院いただき、抜糸を行います。 このくらいになると傷の状態も落ち着いてきますし、徐々にということであれば運動も可能です。また、抜糸後翌日から入浴や石鹸を使用した洗顔が可能になります。 少し期間が空き、今度は術後1ヶ月のタイミングで検診のためにご来院いただきます。このくらいの時期だと患部の状態はより自然な感じになっています。 そしてさらに期間を空けて、術後3ヶ月のタイミングで再び検診のためにご来院いただきます。3ヶ月すると傷口もほとんど目立たなくなり、ほぼ完成となります。

04.部分切開のメリット・デメリット

編集部 切開法として部分切開法というものがありますが、これについてお伺いしたいのと、切開法についてのアドバイスをお願いします。
竹江 まず部分切開法ですが、確かに切開法には全切開法と部分切開法の2種類があります。しかし、結論から言いますと当院では部分切開法は推奨しておりません。 部分切開法では手術時の視野も狭くなってしまうので、内部処理が行いにくい上に止血も不充分になりやすく、全切開法より腫れや内出血も強く出ることが多いんです。 敢えてメリットを挙げるなら傷が短い点ですが、そもそも全切開法でも最終的に傷跡はほぼ分からなくなります。このように、部分切開法はメリットがたった1つなのに対してデメリットが多いんです。

05.最後に

竹江 切開法のアドバイスとしては、埋没法を何度もやりなおしている患者様にぜひ切開法を検討していただきたいですね。もちろん切開することに不安を感じる気持ちは分かります。 しかし、知識と技量のある医師から手術を受ければ一生ものの二重を手に入れることができますし、きっとご満足いただけると思いますよ。