編集部 | 水の森美容外科は鼻尖縮小において実績がありますが、鼻尖縮小とはどのような症状に対するどのような施術なのでしょうか。 |
津田 | いわゆるだんご鼻に対する修正術となります。鼻先が丸まっている状態のことをだんご鼻と呼び、日本人に多く見られる鼻の形ですが、そのようになる原因は大きく分けると三つあります。一つ目は軟骨性で、これは軟骨の形が張り出していることで鼻先が大きく見えてしまっています。二つ目は脂肪性で軟骨と皮膚のあいだにある皮下脂肪が厚くなっている状態です。三つ目は皮膚性で鼻先の皮膚が厚いことが原因となっています。 |
編集部 | 一口にだんご鼻と言ってもその原因は様々なのですね。原因が違うと治療の方法も変わってくるのでしょうか。 |
津田 | おっしゃるように治療の方法(修正術)は異なるものを選ぶことになりますし、作用の点でも違いが見られます。これは当院にお越しいただいた患者様にもきちんとお伝えすることですが今説明した中での三つ目、皮膚性のだんご鼻に対する鼻尖縮小術(びせんしゅくしょうじゅつ)は大きな作用を望むことができません。これは軟骨や脂肪は削る、もしくは吸引することができるのですが皮膚そのものは削り取ることができないからです。そのため鼻尖縮小術を提案するなら主に一つ目と二つ目、軟骨性と脂肪性の患者様となります。 |
津田 | 修正術は鼻の穴の中から切開を行いますが、まず鼻先の余分な脂肪を除去します。次に鼻翼軟骨という右と左の両方にある軟骨を露出させて、それを人体に影響のない糸で縛り中央に寄せることで鼻先を高くしてシャープな印象へと変えていきます。それから鼻の形を整えるために余分だったり前に出過ぎたりしている軟骨を削ります。必要に応じて耳から軟骨を移植して形を整えることもあります。 基本的にこのような手順を踏むことになりますが、先ほどお話ししたようにだんご鼻の原因は人それぞれです。鼻先の脂肪が多い方、軟骨が前に出過ぎている方とひとりひとり特徴が異なるために施術の内容もそれに合わせてカスタマイズしていくことになります。 |
編集部 | 耳の軟骨を鼻先に移植することもあるとおっしゃっていましたが、それはどのような施術なのでしょうか。 |
津田 | 耳から採取した軟骨(耳介軟骨)を鼻先に移植して鼻の形を整える施術となります。鼻尖縮小を行う際に併用することでその作用を補足的に高めることができるんです。 軟骨移植にも鼻中隔軟骨、肋軟骨、耳介軟骨と種類があり、それぞれに特徴があります。鼻中隔軟骨は薄く強度がありますが、採取できる量が多くありません。肋軟骨は大きさも強度もありますが、細かく加工すると将来的に変形が起こる可能性があり、また胸に傷が残る場合があります。耳介軟骨は強度はさほど強くありませんが量を採取することができ、細かく加工することに向いているので、鼻尖縮小にはこれを用います。耳から軟骨を持ってくるわけですが、摂取しても外見上大きな変形や問題が起こらない部位を選んでいます。耳介軟骨の場合は耳の裏から摂取するので傷跡も目立ちませんし、健康面においても問題はないでしょう。移植した軟骨は問題なく生着(移植された器官が本来の機能を果たすこと)すれば、一生その部位で生き続けます。 |
編集部 | 軟骨移植は鼻尖縮小と併用するということですが、単独でも作用を得ることはできるのでしょうか。 |
津田 | 施術自体としては可能です。ですが作用は決して高くないと言えます。先ほど説明した鼻先の脂肪除去、余分な軟骨の切除、鼻翼軟骨を糸でまとめること、これらも一つ一つでは鼻先を細くするうえで大きな変化を期待することはできません。ですがそれらを、バランス良く組み合わせることですっきりした鼻先にするのが鼻尖縮小という施術となります。軟骨移植も単独ではなくそれと併用することをおすすめします。 |
編集部 | 鼻尖縮小術をするうえで気をつけなければならない点をお話しください。 |
津田 | 先ほど申し上げたように一口にだんご鼻と言ってもその原因にはいくつかの種類がありますし、例え同じ種類のものだとしてもその症状はひとりひとり異なります。そもそも鼻というのは人間の身体の部位の中でも際立って立体的であり、その構造は複雑です。そのため鼻尖縮小という施術自体が一定以上の経験と知識を必要とする難易度の高いものとなります。当院では他院で施術を受けたもののその結果に満足できなかったり、明らかに失敗と思えるような症状に悩まれたりしている患者様の修正術(やりなおし)も行っていますが、鼻尖縮小はとくに修正を望まれる方が多い施術の一つです。他院での仕上がりに不満を抱いている、悩まれている方には是非お越しいただきたいですが、やはり一番望ましいのは初めからきちんとした施術を受けることです。ここで注意喚起の意味も込めて鼻尖縮小を受ける、選ぶ際の注意点をお話します。 |
津田 | まず施術にかかる時間を確認しましょう。繰り返しになりますが鼻は非常に複雑な構造をしているので、その修正にはどれだけベテランの医師であろうとも2時間ほど、どれだけ短くても1時間以上の施術時間を要します。そのためカウンセリングの際に医師から、「30分ほどで終わる簡単な施術です」などと説明された場合には納得のいく治療を受けられないかもしれません。 |
津田 | まず施術にかかる時間を確認しましょう。繰り返しになりますが鼻は非常に複雑な構造をしているので、その修正にはどれだけベテランの医師であろうとも2時間ほど、どれだけ短くても1時間以上の施術時間を要します。そのためカウンセリングの際に医師から、「30分ほどで終わる簡単な施術です」などと説明された場合には適切な治療を受けられないかもしれません。 |
津田 | 鼻尖縮小の際に鼻先により高さを出すためにプロテーゼの併用をおすすめすることがありますが、その際に用いるのは通常ならばI型というものです。これがもしもL型を提案されたら注意が必要です。皮膚型のだんご鼻で施術自体では作用が見込めない場合にそれをごまかすためL型のプロテーゼで半ば強引に鼻先を高くしようとするクリニックがあるようです。それは将来的に見た目が不自然になる可能性が高いため、本来なら考えられない選択肢なのです。 |
複雑な構造を持つ鼻の形を一から造りなおす鼻尖縮小は高い技術を必要とする施術です。安価であるから、派手な広告を見たからなどの安易な理由で決めるのではなく、確かな技術と実績を持つクリニックで治療を受けることをおすすめします。鼻の形で悩まれている方はお気軽にご相談ください。